【報告書】作成者:ましろ

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2010-05-19 (Wed) 17:14

ワタシの愛した世界観。

昨日の記録。

「チチンプイプイ」
宮部 みゆき (著), 室井 滋 (著)

室井滋サンと宮部みゆきサンの対談が綴られている古い本なのですが。
や、オカシイの、なんのって。

熱中すると、くすくす。

図書館でもそうなんです、ワタシ。
なので堪えるのがタイヘン(笑

宮部みゆきサンが描写について語ったシーンが非常に印象的、でした。
以下は、ましろの意訳風あらすじ、デス(笑

人物の外見における詳細な描写はあえて行わない。個々のイメージが異なるから。
「イヤな顔つき」がどんな顔立ちなのか、それは千差万別、十人十色。

このキャラクターを好きになって欲しいと思ったら、読み手のイメージに委ねることにしている。
詳細に記述しなくても、その人物像を引き出すための描写を加えてあげれば、それでいい。

例)顔つきから受ける印象が正しい、と信じざるを得ない出来事が頻繁に起きた。
  それ以来、直感を大切にしている。そう。あのヒトはニガテ、だ。

ミステリーは視点が命。
とは言っても、表現の重複は避けたい。だからこそ、文末に気を配る。
「そう見えた」「こう感じた」「そんな風に思える」
第3者的視点から描くとどうしても繰り返してしまいがちな表現は、
出来る限り別の言葉や描写を用いて迂回させる。


こんな感じだったかな。
要約なんて久しぶりなので、かなりたどたどしい。ですねえ(あはは。

宮部みゆきサンの作品を読むきっかけになった作品は「火車」。
上下2段に活字がぎっしり。枕に使えそうなほどの分厚さ(笑
読み応えがあって、大好きな一冊。
出逢ったシチュエーションは、忘れてしまったけれど。

・・・あれ。やっぱり図書館、だった記憶が。

人物描写は曖昧に。
でも、情景描写は詳細かつ繊細に。

そのバランス感覚が、心地良い。

ワタシの愛した世界観が、
それを綴った本人によって表現されていた、と知った午後。
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最終更新日 : -0001-11-30

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