読みかけの本がどうしても気になって。
もう一度図書館へ行こう。
そう、決めた。
衝動的に家を飛び出そうとしたその瞬間。
(今度こそ、持って行かなくちゃ。)
慌てて掴んだ貸し出しカードをバッグに放り込んで、いざ出発。
鈍色の厚い雲に覆われた空。予想以上に冷たい風。
昨日とはまるで異なる街の表情に戸惑いながらも、足早に通り過ぎる。
(・・・チガウ。)
陸橋を渡りながら無意識のうちに、通り過ぎる列車の行先を目で追っていた。
想い出を辿るように、懐かしい風景を心に描く。
(あの列車に乗ったら。キミの住む街に行ける、ね。)
不意に込み上げるこの淋しさには、今でも慣れない。
遠くから呼ばれたような気がして思わず振り返ったけれど。
誰もいないのを確かめてから、ゆっくりと歩みを進めた。
キミは今でもあの街で、元気に暮らしているのでしょうか。
その答えを確かめる術もないけれど。
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もう一度図書館へ行こう。
そう、決めた。
衝動的に家を飛び出そうとしたその瞬間。
(今度こそ、持って行かなくちゃ。)
慌てて掴んだ貸し出しカードをバッグに放り込んで、いざ出発。
鈍色の厚い雲に覆われた空。予想以上に冷たい風。
昨日とはまるで異なる街の表情に戸惑いながらも、足早に通り過ぎる。
(・・・チガウ。)
陸橋を渡りながら無意識のうちに、通り過ぎる列車の行先を目で追っていた。
想い出を辿るように、懐かしい風景を心に描く。
(あの列車に乗ったら。キミの住む街に行ける、ね。)
不意に込み上げるこの淋しさには、今でも慣れない。
遠くから呼ばれたような気がして思わず振り返ったけれど。
誰もいないのを確かめてから、ゆっくりと歩みを進めた。
キミは今でもあの街で、元気に暮らしているのでしょうか。
その答えを確かめる術もないけれど。
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最終更新日 : -0001-11-30