平日午前の図書館。
ほんの小さな物音を立てる事すらもはばかられ、
頁を繰る音だけがただ静かに響く。
緊張感に充たされた空間。
キミの気配を捜して、
無意識のままに視線が宙を彷徨う。
平静を装っていても、隠し切れない。
きっと見抜かれてるこの想い。
遠くから見つめていられたら。
それだけで、シアワセ。
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ほんの小さな物音を立てる事すらもはばかられ、
頁を繰る音だけがただ静かに響く。
緊張感に充たされた空間。
キミの気配を捜して、
無意識のままに視線が宙を彷徨う。
(見つけた。)
無防備な背中。
しなやかな指先。
甘い声が、優しく響いてる。
(振り向かないで、そのまま。)
密やかな願いは届かないまま、
互いの視線が重なる。
キミは一瞬、真面目な表情を浮かべて。
それからちょっと照れた様に微笑んでくれる。
(どうか気付かないでいて。)
そっけなく会釈を返してから、
何事もなかったかの様に視線を手元に戻す。
平静を装っていても、隠し切れない。
きっと見抜かれてるこの想い。
遠くから見つめていられたら。
それだけで、シアワセ。
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最終更新日 : -0001-11-30