外は冷たい北風が吹いて。
暖かい空間を抜けて来るふたりは、まだその温度を知らない。
そのせいか、コートの襟元もゆるみがち。
談笑しながら、ドアが開いたその瞬間。
「うわ。さむっ。」
予想外の冷気に身を縮めながら
互いに顔を見合わせ、続く言葉を失ってしまった。
途切れた会話の続きは、
彼の腕にそっと添えられた彼女の凍える指先から。
そして、はにかむような笑顔を合図に、
新しい物語が始まりそうな、予感。
「ね・・・くっついてても、いい?」
胸の奥が、あったかくなって。
思わず抱きしめてしまいたくなる。
冬に始まる恋。
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暖かい空間を抜けて来るふたりは、まだその温度を知らない。
そのせいか、コートの襟元もゆるみがち。
談笑しながら、ドアが開いたその瞬間。
「うわ。さむっ。」
予想外の冷気に身を縮めながら
互いに顔を見合わせ、続く言葉を失ってしまった。
途切れた会話の続きは、
彼の腕にそっと添えられた彼女の凍える指先から。
そして、はにかむような笑顔を合図に、
新しい物語が始まりそうな、予感。
「ね・・・くっついてても、いい?」
胸の奥が、あったかくなって。
思わず抱きしめてしまいたくなる。
冬に始まる恋。
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最終更新日 : -0001-11-30