【報告書】作成者:ましろ

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2009-07-04 (Sat) 23:59

見守る者へのインタビュー

[961] 投稿者:ガミさん

みんな、お待たせ!
見守る者へのインタビューを、Webカムで中継できることになった!

詳細は下記の通り。

【日時】7月4日(土) 20:00~20:30
【利用サイト】スティッカムジャパン!
時間は見守る者から指定されてしまった。

「西谷幕末ゼミ」の名前でプロフィールを取った。
時間になったら下記のURLに飛んでほしい。
http://www.stickam.jp/profile/nishiyabakumatsusemi

このプロフィールページに入ると、画面中央の黒いスクリーンに、
「ライブを見る」というボタンがある。
これをクリックすれば中継を見ることができる。

時間を限られてしまったから、みんながまとめてくれた質問を中心に聞いていく。
時間が余れば、チャットで追加質問を受けられるかもしれない(その際は、ゼミと同じHNで!)。

では、今夜会おう!

2009/07/04(Sat) 04:27:06
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幕末ゼミサイト>BBS 【緊急】「見守る者への質問【7月3日20時〆】」より一部抜粋
http://nishiya-bakumatsu-semi.com/imageboard/detail.php?id=878
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西谷幕末ゼミにおいて起きている一連の事柄について、
それを知ると思われる、「見守る者」に時間をもらい、
私、坂上が皆さんから挙げられた質問を順次聞いていきたいと思います。
初めに見守る者からひと言あるそうなので。

まず初めに大切な事を言う。
この中継を録画したり一字一句文字起こししたりする事は禁止させてもらう。
BBSなど、どこかにUPする事も勿論駄目だ。

BBS以外にUPする事も駄目ですか。

BBSを含め、あらゆる場所にUPする事を禁止させてもらう。
教授と私、そしてゼミ生諸君の安全のためだ。
BBSに要約をまとめる、に留めて欲しい。
これから話す事は全て、私や先日捕まえたオレンジの男、
そして教授の意思を含めたものになる。
あらゆる情報を総合したものと言う事だ。
間違いのない様、書き留めてきたものを読み上げる形にする。

まあ、その方が我々にとっても信用出来る。
教授の言葉をあなたが書き留めて来た、と言う事ですね。
オレンジの男の事も含めて。
ではまず、そのオレンジの男についてです。
1)そのオレンジの者が繋がっていると思われる、Xとは誰なのか、あるいは何者なのか、どういう存在なのか。
あなたの知る限りで、教えて欲しい。

諸君はXのTOPや構成員の名前や顔、パーソナルデータを知りたいのだろう。
それは無意味だ。私も知らない。
諸君が知りたいというのは、Xと言う組織の目的や思想、その規模だろう。
これまでにも伝えてきたように、Xは政(界)、かい、財(界)、公安、学者など
日本のあらゆる機会や社会的階級にパイプを持つ組織だ。
彼らは日本の中枢を担う人物たちを守ろうとする、いわばトラブルバスターの様な役割だ。

見守る者、申し訳ないが、もう少し大きな声でしゃべって欲しい。

了解した。バックギャモンのチャットの時、はっきり伝えたが、
Xは維新以前から、後に新政府の高官になる者たちに飼われてきた。
歴史の表舞台には決して出て来なかった連中だ。
そして現代まで連綿と連なっている。
必ずしもXの直系の子孫と言うだけではなく、
140年間の中でこの国のあらゆる部分に入り込み、仲間を増やして来ている。
坂本龍馬の謀殺の秘密を隠し、その黒幕を守るのが役割なのだろうが、
現代のXが守らなければならない物は、もっと増えて、より大きくなっているはずだ。

現代のXが守らなければならない物は、それが発足した時点よりももっと増えて、大きくなっている。
うーん。そういう事か。では次に行きます。

オレンジの男を捕まえた事によってはっきりした事ですが、
ゼミの中に内通者がいるのか、そしてそれは誰なのか。
オレンジの男から聞き出した事も含めて教えて欲しい。

オレンジは内通者が誰なのかは知らない。
ここでは言えない手段を使ったから、証言は信頼出来るだろう。
オレンジには千葉の古書店や香月氏に届けるはずだった短冊を奪い、
ヘンゼルとグレーテルに渡せ、と言う指示を受けていた。
ヘンゼルとグレーテルがそれと同時にゼミ内の内通者とコンタクトを取り、
今回の神宮前の計画を立てた。
オレンジはその指示を受けて動いていた実行員に過ぎない。
短冊の受け渡しをヘンゼルとグレーテルのトラップに利用した可能性もある。

なるほど。内通者は誰か、オレンジは知らないと言った、と言う事ですね。
それでは次です。
3)Xの組織構造や情報伝達あるいはその共有の仕方について教えて下さい。

組織の実体は、オレンジにも解らない。オレンジは末端の構成員だった。
エージェント同士が直接コンタクトを取る事は禁じられている様だ。
情報伝達の方法は諸君も聞いたあの伝言のメッセージだ。
Xはマーキュリーや誘拐犯の様な手駒を、ケースに合わせてその都度雇っているらしい。
オレンジも同じだ。マズイ事態になったら、手駒をすぐ切り捨て、始末する。
早紀さんの誘拐犯やマーキュリーも始末された。
マーキュリーもXが作ったダミー会社に過ぎず、ケースによって利用されていたのだろう。
手駒はいわば、その場限りの関係で、
手駒や実行員は自分たちがやらされている行動の理由や背景は知らされていない。
その代わり、高額の報酬を受け取るが、マズくなれば簡単に消されてしまう。
ヘンゼルとグレーテルもXの構成員に過ぎないが、このオレンジやマーキュリーの誘拐犯よりは、
上位にいた者らしい。
外部からその都度雇う構成員と、それによりXに近い上位の者がいる様だ。
Xの構造は複雑だ。決してXの上層部や本体が追求に及ばない様、
巧妙に築かれている。
私の調べでは仮に警察沙汰になる事態ではXと繋がる関係者がもみ消したり、
時には身代わりを逮捕させるなど、そのやり方は複雑怪奇、実に周到だ。

うーん・・・。

当初、俺が想像していた、いやいや、私が想像していた以上にXはでかいのかもしれない。
何人かのゼミ生もその様な事をBBSに書いたりしていたが・・・。

(ため息)テンション低くなる

それでは、続いて教授や早紀さん、ユウタ、高宮さん、そしてこの前の神宮のゼミ生たち、
他にXが狙っているのは誰なのか。香月の以外にまだいるのか、教えて下さい。
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オレンジは知らない。その都度指示が来るだけで、前もって知らされている訳ではない。
オレンジはあくまでもXの手駒のひとつに過ぎない。
私の推測であり、諸君もおおかた同じ事を考えているはずだが、Xの狙いの第一は教授だろう。
その教授は今、私に守られている。となると次のターゲットは恐らく、次に教授の研究に近づける者。
すなわち、香月、坂上の両氏。

・・・俺か?

そしてゼミ生の諸君となる。

俺を狙う意味はまるで解らないが、教授の研究に近づけると言う事で、そういう事なのか。
見守る者も随分緊張している様だけど、無理もない部分もあるけど、リラックスして下さい。
もうひとつゼミ生から質問が飛んでいます。
オレンジはなぜXに加わったのか。それについてあなたは聞きましたか。

奴は金で雇われた。ただそれだけの事だ。

それ以上の事は何も聞き出せなかったのですか?

何も言わなかった。まあ、所詮奴は末端の構成員に過ぎない。
上の情報が下りてくるという事は、まずないだろう。

奴は携帯電話とか端末とかそう言った何か情報に繋がる様な物は、持っていませんでしたか。

一切なかった。

・・・そうですか。まあ、ここまでで、ちょっと待って下さい。
今、チャットに!ちょっと待って下さい、Xが今チャットに、Xと名乗る者がチャットに書き込みをしています。
みんな、見てくれ。
下らない中継やってんじゃねーよ。大きなお世話だ。お前らの居場所は、判った。
いや、ここはそう簡単には特定されないはずだ。
いや、しかし、うーん。
見守る者、どうしますか。この妨害はXの可能性と言う事が十分考えられる。
ここに来るという様な事の脅迫だと思うがどうしますか。

いや、中継を続けてくれ。私がこういう形で諸君とコンタクト出来るチャンスは限られる。
話せる事は全て話しておきたい。

いや、危険が大きいと思う。本当にいいんですか。
また、時間と場所を改めてという事は、あなたには出来ないのか。

もう時間がない。早く続けよう。

解りました。では続いて、ゼミ生から見守る者へ出された質問について急ぎます。
行きます。ゼミ生から見れば、俺も含めてだが、あなたを信用出来ない部分もある。
あなたが我々の仲間であると言う証拠を、もしくはXではないと言う証拠を示して欲しい。

諸君は私がどんな証拠を提示すれば信用出来ると言うのか。
また、諸君が私を疑っている以上、
私がどんな証拠を提示しても、諸君は私の事を信用出来ないのではないかな。
この様な質問は私も困惑する。
今まで情報を提供して来たのに信用してもらえないとは、残念な限りだ。
今は時間がない。この中継の後、出来るだけ安全な回線を探して、
教授から坂上氏へ一度だけ電話をしてもらう。一度だけだ。
それを坂上氏がゼミ生に伝えてくれ。そしたら、教授が自らの意思で私と一緒にいる事が証明出来るだろう。
それですら諸君が、教授が私に脅されて強要されたと受け取るならば、他にもう方法はないがな。

教授にこの中継の後、私宛てに電話をさせると言う事ですね。それは確約してくれるんですね。

勿論だ。必ず電話をさせる。

わかりました。じゃあ、次です。Xに関する情報を提供して欲しい。
まあ先ほどのオレンジから聞き取った部分と被る部分もあるでしょうが、お願いします。

Xの組織構造や情報経路は先ほど話した通りだ。
Xはせい、政界、財界、官界、公安、学者など多彩な組織や機関で
それぞれの枢要を占める人物で構成されている。
しかし、例えばそれが政界の誰であるのか、財界の誰であるのかについては特定が難しい。
だから諸君に伝えたくても伝えられない。私も知らない。明らかになれば諸君に伝えるつもりだ。
諸君に本当にその覚悟があれば、の話だがな。
繰り返すがXは維新以前から、後に新政府の高官になる者たちに飼われていた闇の組織だ。
歴史の表舞台には決して出て来ない連中だ。2110
であるならば、現代のXもまた、この国の中枢に就く者やその利益を守っている組織と言う事になる。
何が武器になるのか。その武器をどういう風に使うかは、
扱う人の資質や気力、発想、色々な物で違って来るだろう。
今回のインタビュー全般を通して得られる物を武器に出来る人は、私の様にそうすれば良い。
私は諸君を同志だと思っている。そうでないなら行動を共にする事を私や教授は強要しない。

多くのゼミ生が色んな事をこれから先も知りたいと思っているし、俺も勿論、その中の1人だ。
しかしあなたの話によればやはりXは相当に大きく、危険もまた勿論大きいという事が解る。
だからここから引き返す者がいるんだとしたら、それはあなたも教授も勿論、強要しないと言う事ですね。
では次です。
これはまあ、人によって温度差が結構あるんだと思うが、挙がっている質問としては、
なぜ教授やあなた、まあ俺ももしかしたらそうかもしれないが、
Xが閉じた扉を開く必要がなぜなのか、どこにあるのか、
そしてそれは人の生き死に、生死よりも重要な事なのか。答えて下さい。

これこそまさに教授と私の方向性と利害の一致を見る部分だ。
Xが幕末に閉じた扉を開くと言う事は歴史の歪みを正すと言う事だと考えている。
Xがそれを妨害しようとする以上、多大な危険が伴う。
諸君には何度もその危険を伝え、問い、
諸君は自らの意思でその覚悟を「証」で示してくれたと受け取ったのだが、違うのだろうか。
教授だって可愛い孫やゼミ生を危険に巻き込みたくないのは当然だ。
私にだって大事な者はいる。さらに私の先祖や仲間は、Xと戦って命を落としている。
そうした人たちを危険にさらしたくないと言う気持ちと同じぐらい強く、
捻じ曲げられた歴史を正したいと言う気持ちの矛盾が確かにある。
人の生き死によりも重いか軽いかは受け止める人の心次第だろう。
私は強要はしない。踏み込まない事が一番の安全策である事は言うまでもない。
諸君がどうするか。それは諸君が判断する事だ。
諸君は歴史のおかしさや矛盾を感じた事はないだろうか。
これは有名な作家の言葉であり、教授の考えでもあるが、

歴史とはその国に生きる市民の共有の財産だ。
いわば公共の公園の様な物であり、誰にでも開かれ、誰でも使える物であるべきだ。

と言う意味の警告がある。
一方で、歴史は勝者が作る。と言う事実もあるが、一部の者がその共有財産を私有したり、
都合よく書き換えたりしているのであれば、
そこに疑問や憤りを感じるのは、市民が生まれるのも必然ではないだろうか。
幕末はこの国の歴史の中でも現代に最も強い影響を与えた時代だった。
現代と地続きである事は今詳しく話す時間はないが、少し調べたり考えれば解るだろう。
そして現代の社会にもしゆがみやひずみがあるとしたらその一端は当然、
現代を作った幕末にさかのぼって考えてみる事にも意義があり、
それによって解決出来る事があるかもしれない。
しかし、そうされてはマズイ者たちがいる。彼らは出来るだけ人々がそういう事を考えない様に
歴史の歪みに気付かない様に仕向けているかもしれない。
我々の出発点はこういう素朴な疑問からだった。
だからと言って私たちは自分の考える歴史だけが正しいとは思わない。
それを一方的に押し付ければXやXが守る者と同じになってしまう。
だからこそ私も教授も諸君が自らの力や自らの思うままに幕末に閉ざされた扉を開け
その暗黒に光を当てて欲しいと願っているのだ。
そして諸君の仮説が教授の仮説と同じ物になる、あるいは近い物になるなら、
その仮説は他の人にとっても説得力を持つ物になるだろう。
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今あなたが言った言葉は確かに教授からも何度か聞いた事がある様な気がする。
恐らく香月や以前からいるゼミ生は聞いた事があると思う。
恐らくこのゼミに参加している人の中にも愛読者が多いはずだ。
ある有名な歴史や時代の小説家がそれを書いている。
ゼミ生の中にもその人のその言葉が好きだと言う人もいるだろうし、
とにかく沢山の人に読まれている作家だ。
教授も常々その言葉を深く受け止めて、歴史と言う物は共有の財産だと、
それは公園の様な物で、それを誰かが無闇に汚したり歪めたりする様な事と言うのは許されない。
共通の財産であると。そういう風に教授も語っていた。
そしてもうひとつ気になるのは、諸君が教授の仮説と同じ物、近い物を作るならばと言う様な部分ですけれども、
それもやはり我々の意思や行動によってそれが進められるべきだという意味なんですね。
では、あまりここに長くいるのも危険かもしれない。次の質問に行きます。
4)Xが閉ざした幕末の扉を開く事で何が変わりどうなってしまうのか、それを教えて下さい。

今まで話して来た様に幕末を長い歴史のわずかな1クール、他と離れた1パートと捉えるか、
あるいは現代と地続きであり現代社会に強い影響を与えている出発点と考えるかで、
答えは大きく変わるだろう。私や教授は勿論後者だ。
Xは扉が開かれる事を恐れ、阻止しようとしている。そして彼らは社会の中枢に就き、大きな権力を持っている。
現代社会の成り立ちが幕末にあり、その幕末に大きな歪みやカラクリがあったならば、
それは今の社会にもまた大きな歪みを生んでしまっているはずだ。
私たちは扉を開く事は歴史の歪みを直す事だと思っているが、それによって大きな混乱が起きる可能性はある。
XやXが守ろうとしている者たちはそれを恐れているのだろう。
では、その大混乱の危険を犯しても扉を開ける必要があるのだろうか。
それは、歴史は市民の共有財産であり、公共の公園である、と言うスタンスに立つか否かで変わる。
公園を私有したり汚したりする事を誰も止めないのであればこの先も歪みは大きくなっていくばかりだ。

なるほど。では、次に行きます。
あなたが西谷教授を保護して、そして行動を共にする理由はどこにあるのか。
そしてあなたは西谷教授の研究をどこまで知っているのか教えて下さい。

教授の著作やこれまで行って来た公演などで、教授の研究のスタンスや内容は広く知られている。
今回の研究についてもそれが坂本龍馬の謀殺に関する事である事や方向性くらいは、
この分野に関心がある者ならば、およそ見当を付けられる。知る事も出来る。
さらに早紀さんの事件からXが動き出した事を知った私には、
敵の狙いが教授の研究にある事は容易に推測出来たし、
Xが動いた事によりそれが彼らの先祖が閉ざした幕末の扉に関する事もおのずと証拠になった。
だから私は教授の研究の細部までは知らなくても、教授とその研究を守らねばならなかった。
私はXと戦って来た司法省に関する者を先祖に持つから、教授と立脚点は異なるが、
共にXの危険を排除すると言う点で利害が一致した。

なるほど。教授はその司法省に関しても
例えばゼミの研究テーマに民撰議院設立建白書についての謎を投げかけたり、
それをゼミ生に興味を持つようにと言う様な例えば講義をしていた様な事もあります。
そういう点でもあなたとの接点があると言う事なのでしょう。
では次です。遊戯的な遊びやゲームみたいな事でゼミの実力を測る事とXの謎を明らかにする、
この2つの関連性はどこにあるのですか。

これは遊びや単なる謎解きパズルではない。和歌を各地に取りに行ってもらったり、
史跡の画像を集めてもらったりしたのは、言葉は悪いが諸君の行動力や団結力を試すためだった。
これまで話した様にXやXが守ろうとする者は強大だ。諸君が真に信頼に足るパートナーになってくれるかどうか、
我々には大きな不安があった。勿論様々な妨害を仕掛けてくるXへのリスクヘッジと言う意味もあった。
諸君を危険にさらす事との矛盾はさっきも話した通りだ。
我々にも苦渋の選択であり教授は私以上に今なおその事を苦しんでいる。

まあ、俺や香月、あるいは他のゼミ生の様に教授のお人柄を知っている者からすれば、
教授がその事にとても苦しんでいると言う事は想像出来ます。
だから最初俺はその、和歌の事にしろ何かにつけてゼミ生を、
もしかしたら危険に巻き込むかもしれない様な状況になっていく事は、
教授の考えではなくて、俺はあなたの考えだと思っていました。
しかし、一方、教授はやっぱり自分たちで動く事、あなた方がまず考えてみなさい、
幕末の答えをすぐ私に聞くのではなく、あなたが本を読みなさい、あなたが調べなさい、史跡に行きなさい、
そしてあなたはどう考えたのですか、それを先に教えて下さい。
それでも足らない点があるなら私が教えましょう。そんな様な事をいつも教授は言っていた。
これは恐らく俺たちが学生の頃からも言っていたし、今のゼミ生も恐らくそういう事を聞いていたと思います。
それを考えると教授が我々に行動力や団結力を示して欲しいという意味も、解らないでもない。

すみません。時間が随分過ぎてしまっています。
次が教授に対する質問ですが、ここまで大部分は今話してもらった様な事と被る部分もあるでしょう。
それはある種仕方がない部分として続きをお願いします。

大部分はこれまで話した事と重なりあう。
私がここで話した事は教授の見解とほぼ一致する事は最初に伝えた通りだ。

では1)多くの人を危険にさらしてまでも続けているその教授の研究とは何なのか。
俺もとても興味がある。

教授の研究が坂本龍馬の謀殺である事は既に御存知のはずだ。
それ以外についても既に述べた通りだ。教授のお孫さんの身に降りかかった原因は
Xの暴力によるものだ。教授の責任を問うべきではない。
既に答えたが、この質問は諸君が危険にさらされている事への疑問なのだろうか。
私と教授は繰り返し段階を踏んで諸君に覚悟を問うた。諸君はそれに応えた。
それを信じた私と教授が間違っていたのなら、今後は改めなければならない。
また、オレンジの言葉ではないが、今から引き返す事は自由だ。
そう望む人は今すぐそうするべきだ。危険を避けるにはそれしか方法はない。

次はいくつかまとめて聞きます。
まず、短冊を各地に分割して分散させて渡した理由、そして短冊に込められた謎の意味、
それとその短冊を受け取る場所を記したHPのURLの英文字の事だと思うのですがそれの意味を教えて下さい。

短冊を分割した理由は既に述べた。教授が短冊に込めたメッセージは諸君は既に解いたではないか。
URLの英文字には意味はない。

そういう事ですか。では次です。
児島惟謙(こじまこれかた)が記したとされる土之絵多津夢物語、そしてそれとかごめ唄の真実とは何ですか。

新聞小説は教授が幕末史や龍馬謀殺に関心を持つきっかけになったものだ。
ひとりのゼミ生と香月が小説の意訳を既に終えているではないか。
作者が小説に込めた情報からはこれ以上解明する事は難しいだろう。
教授が辿った道をこれまで諸君も同じ様に進んでいる。
それは教授の仮説に近付く道だ。先ほども伝えた様に、
諸君のアプローチが教授の仮説と同じか近い物になれば、それは仮説の有力な証拠のひとつになるはずだ。

なるほど。では次です。教授のお孫さんの早紀さんは左利きか。
そしてあの動画に映っていた、誘拐された動画に映っていた早紀さんというのは本物なのかどうか、
教えて下さい。まあ、あなたが教授から聞いているでしょう。

教授によれば早紀さんは右利きだ。諸君が疑問に思っている写真はたまたまの物か何かの勘違いだろう。
また動画の女性は早紀さん本人である事は間違いないそうだ。
一連の犯行の犯人はヘンゼルとグレーテルの女性の姿なのではないかな。
私はそう思い行動している。

なるほど。では次に坂本龍馬と教授の関係、因縁、秘密とは。
恐らく教授の苗字の事からだと思います。

教授の苗字は西谷(にしや)、坂本龍馬とは何の血筋も関係ないそうだ。

まあ、でしょうね。それは私も解っていた事なのですが。
実はゼミのBBSを使って通じて用意されていた質問はこれで以上なのですが、
これはもう見守る者には申し訳ないが、俺の独断で飛び込みで重要そうな質問が入っていたので
ここに追加しました。
まあ、それをあなたが今答えられるかどうかはわからないけど、ズバリ聞きます。
短冊に記された和歌や漢詩から明かされたメッセージ、恐らく教授が込めた物でしょう。
そこの中に「5人の醜議の書」醜い議論の書、あるいは決議の書と言う言葉が出て来ます。
「5人の醜議の書」それは一体何なのですか、そして龍馬謀殺をそれは証明する物なのか、
それは現存しているのか。どこにあるのか。形状は何ですか。
もう矢継ぎ早に飛んで来た質問なので酷かもしれないが、知っている限り答えて欲しい。

それこそ教授の仮説の土台となる物らしい。
ただし私は全く詳細を知らないし、教授は教えてくれなかった。
しかし私はそれが現存し、教授が持っているかどこかに保管している事と睨んでいる。
私にとって、それはXへのまさに痛撃となる強力な武器だと考えている。
教授は非常に悩んでいる。
今回の質問では特に諸君が危険にさらされる事について、諸君自身が動揺し怒っている様にも受け止めている。
恐らく教授がその「醜議の書」を持っているとしても、諸君がそこに至るには
まだ意見の交換や仮説の構築が十分でないと考えているのかもしれない。
また教授は坂上氏のアプローチに大きく期待を寄せている様だった。
武器の扱い方を知らなければ活用出来ないと教授は考えているのかもしれない。
しかし、Xがもしその「醜議の書」の存在に気付き、教授が持っているかも知れない事を知ったならば
それこそXが何としてでも手に入れたい物になるだろう。

教授が俺のアプローチに大きく期待を寄せている。
それは恐らくまあ、教授の研究を公表しよう、そのために書籍の形にしようと言う事だと思いますが、
武器の扱い方を知らなければ活用出来ない。
武器と言うのが醜議の書という事だとするならば、
それを今の段階で我々が得ても活用出来ないと言う風にも受け取れる。
それについてはどういう意味でしょうか。

それは私にはわからない。

なるほど。仕方ない。

このところ、私たちの拠点への攻撃が激しさを増している。
さらに諸君も御存知の様に今は予断を許さない政情だ。近々大きな選挙も行われる。
Xの攻撃力はますます激しくなり、私たちを叩き潰しにかかる。
私と教授はまた地下に潜らざるを得ない。
それは諸君を守るためであるという事も解って欲しい。

以上が用意した物にプラスして俺が追加してしまった飛び込み分の質問を受けた以上になるのだが
見守る者、ここから先、時間がありますか。

いや、もうない。約束の時間は過ぎてしまった。

(ガチャガチャ)

うるさいな!何だ?
えーと、坂上さん。お久しぶりです。
俺?誰だあんた?見覚えないぞ?
じゃあ、こっちが見守る者か。
(銃声)
やめろ!やめろ!
おめえも邪魔なんだよ!
(再び銃声)
誰か!撃たれた!誰か!早く救急車!大丈夫か。今助けを呼ぶ。誰だ。みんな、ごめん。
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最終更新日 : -0001-11-30

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