【報告書】作成者：ましろ

元の場所にいるヒトたちとは、随分と長く言葉を交わしていない。
時々思い出したように歌を口ずさむくらいで。
きっともう、誰の視界にも映っていないのだと思う。

月日は、過ぎて。

季節と共にクラスが変わるように、
いつも一緒に過ごしていたヒトたちとの距離は次第に遠くなっていった。
ときどき思い出したように忘れ物を取りに戻っても、間違えて隣の教室に入ってしまったような気まずさだけが残った。

ワタシだけが、異質。

環境が変わって、またこの場所に戻って来たけれど、もう昔のようには話しかけられなくて。
変わってしまった関係性を修復する気力も残っていなかった。

いまさらキミが恋しくなって。

知っているはずのヒトたちに囲まれていても、ヒトリ。
誰にも共有されない想いを抱えたまま、
固く閉ざした扉を開くことも出来ずに

息苦しくて、居場所を変えた。

現在もヒトリでいるけれど。
誰もいない場所で好きな時間に、好きなだけ。
誰に気兼ねをすることもなく、好きなように散らかしている。

視線の先にはキミじゃない誰か、がいて。

懐かしい感覚だけどあの頃とは違う。
こうして記録を残してもきっと、大丈夫。
もう誰も、見ていないから。

あなたに触れると
ただひたすらに。
理性だけが、溶かされてく。

本日は928DAYにつき。

脳内占有率、高め。
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BGM：疑心暗鬼/葛葉
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