そのメモ自体は、本来は私に宛てられたものです。今となっては、もう意味はありませんが…。
------------------------------
自分宛てのDMを眺めるのはとても奇妙な感覚だった。
だからほんの少しだけ浮かれていたのかもしれない。
それからも時々ログインしては、内部の様子を確かめた。
特別に変わった事はないか。
悟られぬよう、痕跡を残さぬように気を配った。
それでも画面の向こう側にいる誰かについて
ほんの些細な痕跡すら見つけ出す事はなかった。
(それなら、別の方法を試せばいい。)
心の奥に潜む悪魔が甘く囁きかける。
(wikiを、使ったら?)
突然の衝動を抑える事など、出来るはずもなく。
全てを見届けるために。
気付けばwikiのテストページにはあのフレーズが残されていた。
「さあ、愉快に。憂いなきことを。」
-----------------------------------------------------------------------------
【補足】No.2 女教皇 / 逆位置:我が儘 / wiki
-------------------------------------------------------------------------------------------
スポンサーサイト
最終更新日 : -0001-11-30