世界は闇に閉ざされていた。
満月に
ほんの1少し足りない
その夜は
世界が揺らぐ
優しく見守る月だけが、全てを知っている。
そう。彼女の声に応えてくれる「みんな」は、いない。
途方に暮れた彼女の瞳に映るのは小鳥たちだけ。
この声は、届かない。
彼女を勇気づけてくれるのは、遠い日の記憶たち。
想い出は尽きることなく、彼女の孤独を癒し続ける。
全ての欠片を探し求め、奏奈の本を正しく並べ替えよ。
刻限は、月が再び満ちるまで。
まさか、あんな事が起こるなんて。
長い長い夜が、明けた。
朝陽に照らされた彼女の姿はまぎれもなく、鳥そのもの。
やがて彼女は、真実を知る。
「もしかして……。わたし、ここのせかいにいないのかな……。カラダがないから、ここにいるのかな……。」
失われていた記憶が、より鮮明に甦り始めていた。
夜空を仰ぎ、満ちてゆく月に視線を向ける彼女。
そしてとうとう、世界の在り様を揺らがせる方法が判明した。
【 満 月 に 近 い 夜
揺 ら ぎ を 起 こ し
夢 は 夢 へ 戻 れ 】
彼女は確かに、その瞬間を知っていた。
旅立ちをどうか、嘆かないでいて。
次の世でまためぐり逢うため
たとえひと時離れても
この「心」だけは、あなたの傍に。
そして世界は再び、闇に閉ざされた。
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満月に
ほんの1少し足りない
その夜は
世界が揺らぐ
優しく見守る月だけが、全てを知っている。
そう。彼女の声に応えてくれる「みんな」は、いない。
途方に暮れた彼女の瞳に映るのは小鳥たちだけ。
この声は、届かない。
彼女を勇気づけてくれるのは、遠い日の記憶たち。
想い出は尽きることなく、彼女の孤独を癒し続ける。
全ての欠片を探し求め、奏奈の本を正しく並べ替えよ。
刻限は、月が再び満ちるまで。
まさか、あんな事が起こるなんて。
長い長い夜が、明けた。
朝陽に照らされた彼女の姿はまぎれもなく、鳥そのもの。
やがて彼女は、真実を知る。
「もしかして……。わたし、ここのせかいにいないのかな……。カラダがないから、ここにいるのかな……。」
失われていた記憶が、より鮮明に甦り始めていた。
夜空を仰ぎ、満ちてゆく月に視線を向ける彼女。
そしてとうとう、世界の在り様を揺らがせる方法が判明した。
【 満 月 に 近 い 夜
揺 ら ぎ を 起 こ し
夢 は 夢 へ 戻 れ 】
彼女は確かに、その瞬間を知っていた。
旅立ちをどうか、嘆かないでいて。
次の世でまためぐり逢うため
たとえひと時離れても
この「心」だけは、あなたの傍に。
そして世界は再び、闇に閉ざされた。
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最終更新日 : -0001-11-30