多くは望まない。
ただ、見つめていられるなら。
それでも。
キミの視線を、意識してた。
いつだって。
視線が交差した、ほんの一瞬。
見過ごすはずもない。
彼女がはにかむように俯いた。
ほのかに熱を帯びた、その眼差しを隠すように。
(どうして・・・。)
(いつから・・・?)
(もしかして・・・!)
慣れない感覚に思考が乱れる。
ひとまず落ち着け。
大きく、深呼吸。
(・・・まさか、ね。)
都合の良すぎる解釈に、思わず苦笑い。
そっと目を伏せて、彼女の仕草に気付かなかったフリをした。
気軽に声を掛ける、なんてまだまだ無理。
挨拶されても、ひと言ふた言返すだけで精一杯。
それでも、ただ見つめていた頃に比べたら、
ひとつだけ確かな事がある。
きっともっと彼女を好きになる。
現在はそれだけで、いい。
2012年5月26日(土)
彼女の真っ直ぐな視線に気付いた。
「夜更かししたらダメ、でしょ。」
それは心地よく響く、穏やかなキミの声。
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最終更新日 : 2015-11-01